ベース素材は基本的に部分タイプと同一素材の使用が可能となっております。
こちらでは、その中で全頭タイプの特徴的な素材を下記にまとめました。
□ Fine Mono
スーパーファインスイスレース、フレンチレースと比較し、若干光沢と厚さが有りますが耐久性に優れ、モノレースの中では最も標準的な素材です。
繊維の端が切れるケースが有るため、主にトップ部に使用され、生え際をフレンチ、サイド・バックを
スキン等と素材を混合して使用いたします。
比較的、編み目が細かく、透過性が低いため髪が残る部分にも適用が可能となります。
□ Fine Welded Mono
Fine Monoより繊維が太く、編み目が大きく耐久性、通気性に優れた素材です。
素材の剛性を生かし、外周部及び全面モノレース仕様での使用が可能です。
□ インジェクテッドレース(I-LACE)
全頭タイプの場合、ヘアスタイルによりつむじを中心にトップ部の詳細さが要求される場合が有り、
その際、I-LACEは有効な手段となります。
但し、I-LACEは生え際に向かない特性が有るため、一般的に生え際をフレンチレース等の1層の
ベースとし、長さは1.5インチが標準となっております。
I-LACEの適用範囲は最大で横20p、縦16p以内となります。
※複雑なライン及び湾曲が伴う場合は、フィッティングを重視し上記より小さいサイズと形状が適用となる場合がございます。
□ 全てのベース素材
ベースデザインの構成はテンプレートへマーキングを行う事により多岐に渡ります。
こちらでは比較的ポピュラーな構成をまとめております。
-ベースデザインの凡例と解説-
(1)ベースの構成例 | (2)ベースの使用例 | (3)オーダー例 |
TYPE-T![]() |
A - SFS/フレンチ/スキン/モノレース(Fine Welded Mono) |
Aフロントベースの種類/フレンチレース Aフロントベースの幅/1.5インチ Bベースの種類/モノレース C補強の位置/サイド・バック C補強の種類/スキン C補強の幅/3/4インチ |
TYPE-U![]() |
A - SFS/フレンチ/モノレース(Fine Welded Mono) |
Aフロントベースの種類/フレンチレース Aベースの種類/フレンチレース B補強の位置/サイド・バック B補強の種類/スキン B補強の幅/3/4インチ |
TYPE-V![]() |
A - SFS/フレンチ/スキン/モノレース(Fine Welded Mono)/ダブルレイヤーレース |
A補強の位置/全周囲 A補強の種類/スキン A補強の幅/3/4インチ Bベースの種類/モノレースorフレンチレース |
I-LACE![]() |
A - SFS/フレンチ |
Aフロントベースの種類/フレンチレース Aフロントベースの幅/1.5インチ Aベースの種類/フレンチレース B補強の位置/サイド・バック A補強の種類/スキン A補強の幅/3/4インチ I-LACE/あり |
・こめかみ周りの処理については下記を参照下さい。
※用途により異なりますのでご注意下さい。
補強の比較 (スキン補強を施す場合の代表的な比較例となります。) |
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(A)サイド・バック補強 額のみレースとし、もみ上げから襟足を通るラインにスキンを配置したケース。 |
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(B)テンプル・サイド・バック補強 額からこめかみまでをレースで制作し、耳の後ろから襟足を通るラインにスキンを配置したケース。 |
-各オーダーの特徴-
□ サイズオーダー
ベース形状を生え際の形と各部位毎の指定サイズより制作いたします。
形状はサイズを尊重した一般的頭部形状となります。
デザイン指定は、フロント部・ベース部の別素材及び長さの指定、補強はサイド・バック、テンプル・サイド・バック、 全周囲のみとなります。
□ テンプレートオーダー
お送り頂いたテンプレートから、より忠実に頭部形状を再現いたします。
ベースデザインもテンプレートにマーキングをする事により、オリジナルデザイン等、詳細かつ自由度が向上いたします。
1.髪の長さ
髪の長さは全てベース素材よりの長さとなります。
例えば、肩に掛かる程度の長さの場合、襟足からの髪は肩の下まで有りますが、つむじからの髪は
達していない状態となりますので、 ヘアスタイルによっては長い髪をカットする必要が生じます。
15pを超えるロングヘアーオプションを選択の場合は、髪の全長を直接ご入力頂きますようお願い
いたします。
2.ロングヘアー
毛髪はベースに植え込まれる時に折り返されて植毛されます。
そのためロングヘアーの場合、髪の長い部分と一部短い部分が若干混合いたしますが、こちらは仕様となっております。
3.オーダーにあたっての注意
オーダーをされる際には納期が長期間を有し、不測の事態も考えられます。
そのため、スペア品の保有をお勧めしております。